本文へ移動

全棟空気測定の実施

飲食物よりも身体に取り込む量が多い「空気」。

人が一生のうち、体内に取り込む物質で一番多いのが、
実は「室内の空気」です。
飲食物は人体の物質摂取量の中でわずか15%ほどです。
そんな中、約60%が「室内の空気」。
 もっとわかりやすく言えば、人が1日に吸う空気は重さにして21kg、飲食物の約7倍なのです。 
ご家族が健康に暮らすために、飲み物や食べ物は選べますが、
呼吸する空気は選べません。
家の中で過ごす時間も長いことから、
室内の空気環境が大切になってきます。

高断熱・高気密が求められているのに、空気環境は必要なの?

住宅に使われる建材や塗料、接着剤などから発生、拡散する化学物質などで室内の空気が汚れ、その化学物質を吸い続けると、場合によっては人体に健康被害を及ぼすことがあります。その症状アレルギーや喘息、シックハウス症候群など様々。
厚生労働省は2002年に13種類の化学物質について濃度指針値を定め、さらに2003年には国土交通省が建築基準法を改正し、2つの化学物質を規制しました。
また、新築や増改築の住宅には24時間換気する設備の設置を義務化しました。
しかし、近年では規制された化学物資の代替物質が使われ、規制と代替物質探しの関係は延々と続き、今後も新たな物質による健康被害が繰り返されることが予想されます。

昔の家は壁のすき間から風が通り抜けていたので、室内の空気はそれほど問題にはなりませんでしたが、
最近の気密性や断熱性が高い家では空気の汚れが溜まり危険な状況です。

➡高断熱・高気密住宅ほど、空気環境は大事です。


床面に近いほど実は危険

室内に発生した化学物質のうち空気より重い物質は床面近くに滞留します。
 床面付近で生活の大半を過ごすお子さんは、建材や接着剤などおから揮発した有害な化学物質を大人より多く「空気」として吸い込んでしまっているのです。 

このような室内環境で大丈夫でしょうか。 

お子さんのための食事の良し悪しがあるように、室内の空気も善し悪しがあります。建材に使われる化学物質は種類も色々、その数も毎年増え続けているのです。 建材の施工性やコスト追及などの影で、安全が見落とされているのではないでしょうか。

建材を選ぶことは、空気を選ぶこと。

室内の空気が汚れる主な原因には、ハウスダストや建材から放散される化学物質(揮発性有機化合物)などがあげられます。 ハウスダストはこまめに換気や掃除することで解消できますが、化学物質はリフォームしない限り空気を汚染し続けます。
「空気」を作っているのが、室内に使われる材料、建材ということです。 
ですので、室内の空気をきれいにするには「建材選び=空気選び」と考えるべきではないでしょうか。 
例えば、ビニールクロスや化学接着剤などの化学建材を排除し、溶剤成分や化学接着剤が入っていない建材を選択することで、思わず呼吸したくなる、きれいな室内空気にすることができます。

目に見えない空気、どうやって調べるの?

室内2ヶ所の空気を採取し、研究施設にてデータ化をします。
目には見えない空気が数値として反映されます。

住まい工房の物件で測定した実際のデータ①

住まい工房の物件で測定した実際のデータ②

木材由来以外の化学物質は確認されず、
きれいな空気であるということが証明されました。
TOPへ戻る